立ったまま撮影する新しいCT検査―「マルチポジションCT」のご紹介
済生会熊本病院 予防医療センターでは、2026年9月にマルチポジションCTを導入しました。
マルチポジションCTとは?
従来のCT検査は寝た状態で撮影することが一般的ですが、マルチポジションCTは「立つ」「座る」「寝る」の3つの姿勢で撮影が可能な新しいCT装置です。
私たちは普段、立った状態で生活しています。
日常生活では重力の影響を受けながら身体を使っていますが、従来のCT検査ではそうした状態を評価することが困難でした。
マルチポジションCTは、日常生活に近い姿勢で身体の状態を観察できるため、これまで見えにくかった変化を可視化し、病気の早期発見や適切な診断につなげます。

マルチポジションCT 3つの特長
01 被ばく量を抑えながら高画質を実現
最新のAI技術を活用した画像再構成技術によって、被ばく線量を従来の64列CTと比較して約50%以下の1.5mGy※まで低減しています。
※当センター測定データより、肺CT検査時の値
02 検査台への乗り降りが不要
足腰に不安のある方や高齢の方でも受診しやすく、身体への負担を軽減します。
03 開放的な検査空間
装置による圧迫感や閉塞感が少なく、閉所が苦手な方にも配慮された検査環境です。
当センターで受けられるCT検査
当センターでは、マルチポジションCTを用いて以下の検査を実施しています。
| 肺CT検査 | 胸部レントゲンでは発見が難しい早期肺がんや肺気腫、間質性肺炎などの異常を確認します。 |
|---|---|
| 内臓脂肪量測定検査 | CT画像から内臓脂肪面積を測定し、糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病リスクを確認します。 |
CT検査は肺がんの早期発見に役立ちます
日本では2人に1人はがんにかかり、1年で38万人を超える人々が、がんで亡くなっています。この中でも肺がんは日本の部位別がん死亡数で第1位となっています。
肺がんは早期には症状がほとんど現れないため、定期的な検査による早期発見が重要です。
● 肺CT検査は胸部X線検査より小さな病変を見つけやすい
胸部X線検査は、病変の位置や大きさによっては発見が難しい場合があります。一方、肺CT検査は肺を断面画像として観察できるため、小さな病変も確認しやすく、肺がんの早期発見に有用です。
肺CT検査による肺がん発見率は、胸部X線検査と比較して約10倍と報告されています。

(2019~2023年受診者データ)
● 立った状態の撮影で肺をより詳しく観察できます
立位撮影では重力の影響によって横隔膜が下がり、肺が大きく広がり視認性が向上します。
そのため小さな病変の見落とし防止につながり、肺の状態をより詳細に評価することが可能です。
肺の容積は寝た状態に比べて立位の方が約10%大きいと報告されています。

肺CT検査はこんな方におすすめです
- 喫煙歴のある方
- 受動喫煙の心配がある方
- ご家族に肺がんの既往がある方
- これまで肺CT検査を受けたことがない方
2025年に改定された「肺がん検診ガイドライン(国立がん研究センター)」では、重喫煙者に対する低線量CT検査の有効性が示されています。

CT検査をご希望の方へ
肺CT検査は2日間ドック・がんドックの検査項目に含まれています。
また、ご希望の方は肺CT検査・内臓脂肪量測定検査をオプション検査として追加することができます。お電話にてご予約ください。
● CT単独検診のご案内
2026年11月末まで、マルチポジションCT導入キャンペーンとして「肺CT検査+内臓脂肪量測定検査」を単独で受診いただけます。(申込期限:2026年11月20日)
健診や人間ドックを受ける機会がない方も、ぜひこの機会にご利用ください。
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