健康情報
膵臓の場所と役割、知っていますか?
身近な方で、膵炎や膵がんと診断された方はいませんか?
膵臓というと、病気の発見や治療が難しい臓器という印象をお持ちの方も多いと思いますが、膵臓は人が生きていく上でとても重要な役割を果たしています。
少し膵臓のお話しをしましょう。
まずは、膵臓がどこにあるかご存じでしょうか?
最近胃が痛いと感じているとき、もしかしたらそれは膵臓が痛んでいるのかもしれません。
そう、膵臓は胃の真裏、背中側にあるからです。
超音波で検査すると膵臓は深いところにあるので、観察するのがとても難しいのです。
膵臓の役割とは?
- 消化酵素の分泌
膵臓は食べ物を溶かし消化してしまう複数の消化酵素というものを産生し、腸へ送り込んでいます。しかし、これらの酵素はタンパク質も脂肪も何でも消化して溶かしてしまうため、この酵素がいったん膵管や腸管の外に漏れ出すと大変です。これは膵炎と言って、膵臓やその周りの組織を“自己消化”してしまうのです。 - ホルモンの分泌
膵臓は人間が生きていくのに絶対欠かせない血糖をコントロールする物質、インスリンやグルカゴンなどを分泌しています。健診で急に血糖値が高くなったり、急に糖尿病になった人は、もしかしたら膵がんなどの膵臓の病気が原因かもしれません。
膵臓検査(腫瘍マーカー)のご紹介
膵臓がん検査において腫瘍マーカーは重要な役割を果たします。
腫瘍マーカーは、がん細胞が発生する特定の物質や、膵臓の状態で影響を受けるある種のタンパク質を血液中で測定することで、がんの存在や進行状態を把握するための指標となります。
当センターでは、膵臓検査(腫瘍マーカー)をオプション検査として追加できます。
こちらの検査は膵臓がんのリスクをチェックすることができます。
膵臓検査(腫瘍マーカー) 7,150円
検査項目|血液検査(腫瘍マーカー):CA19-9、DUPAN-2、APOA2-i
※ 人間ドックと同日受診および人間ドック受診後、後日に実施するオプション検査です。
こんな方におすすめします
- ご家族に膵臓がんの既往がある方
- 糖尿病がある方
- 膵のう胞がある方
- 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)がある方
- 慢性膵炎の方
- 肥満体型の方
- 喫煙習慣がある方
- 大量飲酒の習慣がある方
膵臓の病気は一旦発症するととても進行が早く、しかも重篤です。
こまめに健診を受け、少しでも早期に病気を発見していくことが大切になります。