マンモグラフィ検査のご紹介
マンモグラフィ装置 “3つ”の特長
当センターのマンモグラフィ装置は2025年2月に新しくなりました。そこで、新たなマンモグラフィ装置の特長を3つご説明いたします。
1. 従来の装置より低線量で高画質の撮影が可能
従来の装置と比べると画像処理技術が向上し被ばく線量が50%以下の1mGy以下を実現し、低線量での撮影が可能となりました。(JARTガイドライン2mGy)
さらに高画質な画像の撮影を実現しました。
※ 右の画像が新しい装置で撮影したものです。
よく見てみると画像が鮮明に見えます。
2. 痛み軽減機能の追加
圧迫自動減圧制御 “なごむね” の搭載
マンモグラフィ検査は乳房を圧迫して検査を行うため、圧迫時に痛みを伴います。
圧迫自動減圧制御“なごむね”は、乳房を圧迫したあと乳房の厚みが変化しない範囲(±3mm程度)で圧迫圧を減圧する機能です。
この機能により最大圧迫圧となっている時間が短くなり、乳腺が拡がっている状態で圧迫痛が軽減されます。
痛み軽減圧迫板の採用
圧迫板が乳房にフィットし厚みによって発生する局所的な圧力を分散させます。
最適な圧力での圧迫ができるため圧迫痛が軽減されます。
3. 3D撮影 “トモシンセシス” の搭載
トモシンセシスという名称は、トモグラフィー(Tomography/断層)とシンセシス(Synthesis/合成)を合わせた造語です。
以前のマンモグラフィ検査との大きな違いは、以前のものは2D撮影であるのに対し、トモシンセシスは3D撮影であるということです。乳房を挟んで撮影する方法は従来のマンモグラフィの検査と同じですが、トモシンセシスは装置の上部が移動して乳房を多方向から撮影します。これにより乳腺に隠れて見えなかった病変組織をはっきりと捉えることができます。
トモシンセシスは、通常の撮影では乳腺と病変が重なって見えていたものの位置が分類され、より詳しく診断することができます。撮影は、通常の検査にプラスでトモシンセシスを撮るので通常より時間が10秒ほど長くなり、被ばくは少し多くなりますが基準の範囲内です。(JARTガイドライン2mGy)
※ご予約開始時期については、ホームページもしくはLINE公式アカウントにてお知らせいたします。
トモシンセシスの受診を勧める方
・乳房に厚みがある方
・乳腺が多い方
・乳房検査で以前指摘があった方
・血縁関係に乳がんの既往歴がある方