「日本人のためのがん予防法 (5+1)」 って何?
日本はがん死亡率が世界でも高く、日本人死因第1位はがんです。現在の統計では2人に1人ががんと診断されています。
「日本人のためのがん予防法(5+1)」は、『禁煙・節酒・食生活・身体活動・適正体重の維持』の5つの生活習慣に『感染』を取り上げたがん予防法です。
① 禁煙する
たばこは肺がんだけでなく全身のがんに関わります。
たばこを吸わない
- がん予防には吸わないことが最も効果的です。
たばこを吸う人は吸わない人に比べがんになるリスクが約1.5倍高まると言われています。
他人のたばこの煙を避ける
- 自分が吸わないと言って安心できません。受動喫煙でもがん発症リスクは高まります。
② 節酒する
飲酒は、肝細胞がん、食道がん、大腸がんと強い関連があります。女性は男性ほどはっきりしていませんが、乳がんのリスクが高くなることが示されています。
③ 食生活を見直す
食生活を見直す以下の3つのポイントを守ることで、胃がん、食道がん、咽頭がんのリスクが低くなります。
(1) 減塩する
食塩摂取量の目安(推奨)
男性:7.5g 、 女性:6.5g ※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
塩分の多い食品を減らし薄味を心がけましょう。
(2) 野菜・果物をとる
野菜・果物の摂取量目安(推奨)
野菜摂取量:350g、果物摂取量:200g ※厚生労働省「健康日本21(第三次)」
目安として「野菜は小鉢5皿」「果物は1~2皿」を摂るようにしましょう。
(3) 熱い飲食物は冷ましてから口にする
熱すぎる飲み物や食べ物は、粘膜細胞を傷つけ、食道炎のみならず食道がんリスクをあげてしまいます。
熱い飲食物は冷ましてから摂取しましょう。
④ 身体を動かす
身体活動量が高い人ほどがん全体の発症リスクが低くなります。無理のない範囲で身体を動かす時間を増やしましょう。
⑤ 適正体重を維持する
肥満度の指標であるBMI値が、男性は21.0~26.9、女性は21.0~24.9で、がん死亡のリスクが低いことが示されました。以下の計算式から、自分のBMI値を計算してみましょう。
⑥ 感染症検査を受ける
ウイルスや細菌感染が、がんの原因になることもあります。それぞれの検査やワクチン接種をすることで、がんを防ぐことに繋がります。
がん予防には『禁煙・節酒・食生活・身体活動・適正体重の維持』の5つの生活習慣改善と『感染症検査』が重要です。
一つでも多く生活習慣改善を実践し、がん予防を行いましょう。